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【ハーバー読書部】切なくも、時に可笑しいノンフィクション
旅行等の行きかえりでの読書に幸福を感じる編集Tです。面白い本にあたると旅先より記憶に残ったりするのですが、今回紹介するのはそんな一冊です。
「しんどい内容かな」と読むのをためらっていたことを後悔しました。
くもをさがす 西 加奈子(著)
カナダで乳がんに罹患した著者が見て感じたことを縦軸に、家族への思い、異国での子育て(ママ友との連帯がまた素敵)、愛猫のこと、日本とカナダの違い、そして時折訪れる幸福の瞬間まで、広く深く率直に綴られていて読み応えがすごいです。
切なく苦しい場面でも、西加奈子ならではのユーモアが健在なのもうれしいところ。特に関西弁に訳された医療従事者とのやりとりは彼らの大らかさとポジティブさが相まってかなり笑えました。
不安になったり、笑ったり、ジンときたり、怒ったりと読書中の感情は忙しいですが、読後は目の前が開けるような希望までもらえます。
昨年の発売直後から話題になっていた本なので読んだ方も多いと思いますが、まだの人はぜひ。
切なく苦しい場面でも、西加奈子ならではのユーモアが健在なのもうれしいところ。特に関西弁に訳された医療従事者とのやりとりは彼らの大らかさとポジティブさが相まってかなり笑えました。
不安になったり、笑ったり、ジンときたり、怒ったりと読書中の感情は忙しいですが、読後は目の前が開けるような希望までもらえます。
昨年の発売直後から話題になっていた本なので読んだ方も多いと思いますが、まだの人はぜひ。
『くもをさがす』 西 加奈子(河出書房新社)
カナダで、がんになった。「私は弱い。徹底的に弱い」。でも――あなたに、これを読んでほしいと思った。祈りと決意に満ちた著者初のノンフィクション。
